国指定史跡天延記念物である龍河洞は、ドキドキ感満載の感動の洞窟です。中に持って入ることができるのはヘルメットとヘッドランプだけです。汚れても構わない服や靴で訪れるのが基本です。持っていない方のためにつなぎ服や長靴の貸し出しもしてくれます。
安全を確保するために完全予約制となっており、ナビゲーターがサポートのために同行してくれます。入洞を希望する場合には前日までに龍河洞保存会まで予約しなくてはいけません。
通常の観光コースをマスターすれば、1時間30分くらいかけて探索する冒険コースに挑んでみるのも良いでしょう。真っ暗闇を体験したり、狭いところを這って進んだりといったアドベンチャーを楽しめます。
入洞者の安全守護の神として祀られているのが龍王神社です。上皇が入洞した際に一匹の錦小蛇が現れ案内してくれたという言い伝えがあります。
順路を進んでいくと、続いて雲の掛橋と呼ばれる石橋があります。右側には洞窟の変化を物語る大おう穴が残っているのが印象的です。
続いて天降石と呼ばれる鐘乳石があります。こちらは自然と時間が創り上げた芸術品で右に位置する絞り幕と名付けられた鍾乳石との調和についつい見とれてしまいます。
洞内最大の滝である記念の滝もインパクトがあります。昭和6年に山内浩氏がここを登り奥に続く道を発見したことにより龍河洞への歩みが始まったと言われています。
大小さまざまなヒダのような鐘乳石が、まるで音の消えたナイアガラの滝のようにそびえている音無の滝、幾万年もの年月を経て成り立った芸術作とも言える玉簾の滝も見応えがあります。
2000年以上も昔、先住民族の生活に使われていた壷が石灰華にしっかり抱かれて残っている神の壷も神秘的で、龍河洞一番の宝だと言われています。
見上げると無数の鐘乳石が水滴のように輝いている連星殿、数人の僧侶が僧正を囲んで読経しているようにも見える万象殿もまた幻想的です。
ヒダ状鍾乳石で幾千枚もの板を縦に重ね合わせたかのような千枚岩は、炭酸カルシウムを含む地下水で休みなく潤っています。
見応えいっぱいの龍河洞は他の洞窟では味わえない感動がいっぱいです。四季折々の龍河洞の魅力を体感しましょう。
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